スマはぴ保育園 なないろstation 園長
北畑 香寿美
KASUMI KITAHATA
学童保育の支援員を経て、2024年から園長をすることになりました。
さまざまな年齢の子どもたちと関わった中で私自身が気づいたことは、「子どもたちは自分を出せる居場所を探している」ということです。
自分自身の良さがわからない、自分がここにいてもいいのかと聞く、自分の気持ちがうまく言葉で伝えられない等、さまざまな子どもたちの気持ちや行動に触れました。子どもも大人も変わらず、一個人として自分が大切にされていると実感してはじめて人を大切にしようと優しい気持ちを向けられるのだと思います。
当園では、【笑顔いっぱいの未来を創る力を育む】を保育理念に掲げ、子どもに寄り添い豊かな愛情をもって一人ひとりとしっかりと向き合うことを保育方針としています。0~2歳というこれから人格の基礎を培っていく年齢の子どもたちとのかかわりで、自分は大切にされていると実感できるようなかかわりを目指しています。
スマはぴ保育園なないろstationでは異年齢の子どもたちが関わりあう縦割り保育を行っています。異年齢同士のかかわりの中で年上の子が年下の子を気にかけ行動したり教えたり、年下の子は年上の子に憧れて真似をしたりします。例えばお集りの際に、2歳児さんが先に座り、1歳児さんに「座るんだよ~」と声をかける場面や、2歳児さんの元気なお返事をお手本に1歳児さんも次第にお返事ができるようになっていくなどの場面が見られています。小規模保育園のため、たくさんの保育士の専門的知識と温かさをもって、子どもたちの「優しい気持ち」に身近で共感し、伸ばしていきます。
保護者の方々とお話する中で、仕事も家庭も子どもたちのこともしっかりやらなければという働く女性たちの大変さを日々感じていました。そんな女性たちの仕事と家庭の両立を少しでも支援できること、子どもたちの心からの居場所となれることを目指して保育を行っていきたいです。